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エレムルス Eremurus; desert-candle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エレムルス
Eremurus; desert-candle

ユリ科エレムルス属の総称。中央アジア西部に約 30種が自生する。線形の葉が根出し,その間から長さ 30~180cmの花茎を伸ばし,星のような形の小花を総状花序につける。とがった花序の形は動物の尾のようにも見え,属名のエレムルスは「砂漠」と「尾」を意味するギリシア語から成る。近年,切り花としても利用される。夏の高温には弱いが低温には強く,冬はマイナス 15℃くらいでも耐えられる。水はけがよく,有機質に富む土壌が適している。

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百科事典マイペディアの解説

エレムルス

西アジア〜ヒマラヤに原産するユリ科の壮大な多年草で,約20種がある。長線形の葉を根生し,夏,花茎の先に多数の花を長い総状花序につける。数種が花壇などに栽培されるが,近年は交雑種を用いた切花生産が多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

エレムルス【Eremurus】

イラン,アフガニスタン,ヒマラヤなどに分布するユリ科の耐寒性多年草で,同属には約20種ほどが知られている。いずれも長大な花穂をつけみごとである。属名Eremurusはラテン語のeremo(砂漠の意)とuro(尾の意)に由来し,自生地と花穂の形による。長線形の葉を根生し大株に茂り,5~6月ころ高さ1~2mに及ぶ長い花茎を抽出し,黄,橙,白などの小さな花を長い花穂に密につける姿は実に雄大である。黄色花のE.bungei Baker,白色花のE.olgae Regelのほか,交配雑種と推定される桃色花のE.elwesii Mich.以外に,最近は交配改良品種も多く作られている。

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