オオタチツボスミレ(読み)おおたちつぼすみれ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オオタチツボスミレ」の意味・わかりやすい解説

オオタチツボスミレ
おおたちつぼすみれ / 大立坪菫
[学] Viola kusanoana Makino

スミレ科(APG分類:スミレ科)の多年草タチツボスミレによく似ているが、一般にやや大形。葉はより円く、縁(へり)の鋸歯(きょし)の数が多く、葉の支脈が葉柄近くから集まって出る傾向がある。また托葉(たくよう)は中裂し、より広い。南千島北海道から九州の冷温帯上部の山地林下に生え、タチツボスミレより寒い地方に分布する。

[橋本 保 2020年7月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android