オオタチツボスミレ(読み)おおたちつぼすみれ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オオタチツボスミレ」の意味・わかりやすい解説

オオタチツボスミレ
おおたちつぼすみれ / 大立坪菫
[学] Viola kusanoana Makino

スミレ科(APG分類:スミレ科)の多年草タチツボスミレによく似ているが、一般にやや大形。葉はより円く、縁(へり)の鋸歯(きょし)の数が多く、葉の支脈が葉柄近くから集まって出る傾向がある。また托葉(たくよう)は中裂し、より広い。南千島北海道から九州の冷温帯上部の山地林下に生え、タチツボスミレより寒い地方に分布する。

[橋本 保 2020年7月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android