オペル

共同通信ニュース用語解説 「オペル」の解説

オペル

ドイツの自動車メーカー。1929年に米ゼネラル・モーターズ(GM)の子会社になった。GMの欧州事業の中核を占めたが、損益赤字が続いている。日本市場からは2006年に撤退した。英国ブランドのボクスホールと合わせた16年の欧州での販売台数は前年比4・1%増の115万9千台。(ロンドン共同)

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百科事典マイペディア 「オペル」の意味・わかりやすい解説

オペル

ドイツの自動車会社。オペル一族によって1899年設立。第1次世界大戦後大衆車で成功したが,1931年米国ゼネラル・モーターズ(GM)の子会社となる。GMはヒトラー政権でいったん権利を放棄したが,1948年回復し,1970年代にGMの「1つのプラットフォームから世界中の車種を設計」というグローバルカー構想の開発拠点となった。フォルクスワーゲンBMWとの競争のなかで堅実な車の生産メーカーとして業績をあげたが,GMの凋落とともに経営は低迷状態に陥った。2009年4月のGM経営破綻で,独政府が救済に乗り出し,同年5月,カナダの自動車部品メーカー大手のマグナ連合に売却することをGM,米政府が同意することを条件に,オペルに15億ユーロの融資を決定,GMとマグナ連合との交渉が始まった。しかし6月に中国の自動車会社北京汽車も買収に名乗りをあげ,最終的な決着予断を許さない。

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世界大百科事典(旧版)内のオペルの言及

【自動車産業】より

…また,1920年にウルグアイ,25年にメキシコ,オーストラリア,26年にはシンガポールにノックダウン(現地組立て)工場を建設した。一方,GMは,1925年にイギリスのボクスホール社を,29年にはドイツのオペル社をそれぞれ買収,子会社化した。こうした海外進出の進展は,ヨーロッパや日本における自動車生産に刺激を与えることになった。…

※「オペル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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