改訂新版 世界大百科事典 「オルビエト」の意味・わかりやすい解説 オルビエトOrvieto イタリア中部,ウンブリア地方テルニ県の町。人口約2万5000。エトルリア文化の中心地の一つで,古代ローマ時代には陶器の生産で栄え,現在はブドウ酒産業で有名。パラッツォ・デル・ポポロやパラッツォ・デイ・パーピなど13世紀の邸館が数多く残り,中世要塞都市の典型的な姿をとどめる。町の南縁に大聖堂が建ち,マルティーニ,シニョレリ,ピサーノらの絵画,彫刻などを所蔵する大聖堂付属美術館,エトルリアの壺のコレクションを収める市立美術館がある。執筆者:生田 圓 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オルビエト」の意味・わかりやすい解説 オルビエトOrvieto イタリア中部,ウンブリア州テルニ県の町。ローマの北北西約 100kmにある。平野部に高さ 195mの岩山があり,ケーブルカーによって頂上に達する。エトルリア人に建設され,中世にはロンバルディア伯領の中心地となり,1157年教皇領となった。 13世紀の宮殿やオルビエト大聖堂があり,付近には2つのゴシック建築がある。サンタンドレアおよびサンジョベナレは 11~13世紀に造られたロマネスク様式の聖堂。鉄道,道路でローマ,フィレンツェに通じる。窯業,レース編みが盛んで,オルビエトワインで知られる白ワインは有名。人口2万 1362 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by