オルビエト大聖堂(読み)オルビエトだいせいどう(英語表記)Duomo Orvieto

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オルビエト大聖堂」の意味・わかりやすい解説

オルビエト大聖堂
オルビエトだいせいどう
Duomo Orvieto

イタリア中部の町オルビエトにあるロマネスクゴシックの混合様式の大聖堂。平面は三廊式バシリカ,その身廊の壁体は円柱に支えられている。ボルセナの奇跡を記念して A.カンビオにより 1285年に起工されたと思われる。 1319年に完成。ただし工事は 10年以後マイターニに引継がれ,ファサード上部や内部装飾は 16世紀まで続く。大聖堂内部のコルポラーレ礼拝堂には,ウゴリーノ・ディ・ビエリが 30年に制作したエマイユレリーフで装飾された銀製の聖体遺物箱があり,またサン・ブリツィオ礼拝堂の天井および壁面は,アンジェリコ壁画シニョレリの『最後の審判』のフレスコ画などで飾られている。

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