オールバニ会議(読み)オールバニかいぎ(その他表記)Albany Congress

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オールバニ会議」の意味・わかりやすい解説

オールバニ会議
オールバニかいぎ
Albany Congress

1754年6月フランスと通じていたイロコイ・インディアン問題処理のため,イギリス政府の命によりニューヨークオールバニで開かれた植民地会議。ニューイングランドの4植民地とメリーランド,ニューヨーク,ペンシルバニアから代表が送られた。各植民地の連合政府をつくり,総督国王任命,各植民地議会から歳入額に応じて2~7名の議員を出して議会を構成し,連合政府はインディアン問題の処理,新開拓地の創設と管理,そのための税金を直接植民地の人民より徴収する権限を有するという,オールバニ連合案が会議の代表者 B.フランクリンより出され,満場一致で可決された。しかし連合政府にあまりにも大きな権限を与えすぎるとして,各植民地からも,またイギリス本国からも承認されなかった。植民地連合の先駆的試みとして,のちの連邦形成の先例となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android