カシュー樹脂塗料(読み)カシューじゅしとりょう

百科事典マイペディアの解説

カシュー樹脂塗料【カシューじゅしとりょう】

カシューナッツの殻液またはこれと類似の天然フェノール含有物質を高温で酸化重合させたり,ホルマリンなどと縮合させてつくった合成漆塗料。アルキド樹脂などの合成樹脂変性したものもある。乾燥塗膜は硬度が高く,光沢,耐油性,耐酸性,耐熱性,電気絶縁性などにすぐれ,漆の代用として漆器,家具,その他工業用にも広く利用される。

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世界大百科事典 第2版の解説

カシューじゅしとりょう【カシュー樹脂塗料】

漆に類似した性質をもつ合成漆塗料で,漆の代用に用いられる。自然乾燥型と焼付乾燥型の2種類がある。塗膜はじょうぶで耐薬品性がすぐれ,漆のように高価でなく,乾燥に際して格別の配慮を払う必要がない。ウルシオールに似た構造を有するカシューナッツ殻液,またはこれと類似の天然フェノール含有物質に,フェノール類を加え,この混合物とアルデヒド乾性油を反応させてつくったワニスを基体とした塗料で,カシュー樹脂ワニスcashew varnish(屋内用木製品,金属製品の透明塗装用),カシュー樹脂エナメルcashew enamel(屋内用木製品,金属製品の不透明塗装の上塗用),カシュー樹脂下地類(エナメル塗装の際に,プライマー,パテ,サーフェーサーとして使用)がある。

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