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カズハゴンドウ Peponocephala electra; melon-headed whale

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カズハゴンドウ
Peponocephala electra; melon-headed whale

クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科カズハゴンドウ属。最大体長は約 2.75m,最大体重は約 275kgに達する。出生体長は 1m以下。体色は全身黒色であるが,口唇部に不規則な白斑があるほか,臍 (へそ) よりやや後方から肛門にかけて長円形の白斑がある。また体側には波形の,左右の胸鰭 (むなびれ) の間には錨 (いかり) 型の淡色斑がある。体型はやや細長い。噴気孔は1個で頭部正中線上に位置する。嘴 (くちばし) はなく,吻端は丸みを帯び,前頭部の正中線上にはっきりとした稜線がある。胸鰭は長く比較的前方に位置し,先端はとがる。肛門部が著しく隆起することがある。背鰭は体の中央に位置し,先端は鈍く,後縁は湾曲している。上下顎骨に細く小さい円錐歯が左右 20~25対ある。 2000頭を最大とし 100~500頭の大群で行動する。ほかのイルカ類と混群をなすことが多く,特にサラワクイルカとの混群例が多い。イカ類や小型魚類を捕食する。熱帯および亜熱帯の全大洋域に生息する。ユメゴンドウに比べ,亜熱帯域における分布限界が,熱帯域に偏在する。日本で追込漁により大量に捕獲されたことがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カズハゴンドウ
かずはごんどう / 数歯巨頭
melon-headed whale
[学]Peponocephala electra

哺乳(ほにゅう)綱クジラ目ゴンドウクジラ科に属する小形ハクジラ。寒海を除く世界中の海洋に分布し、ときに1500頭ぐらいの群れをつくる。体長2.7メートル、体重は平均160キログラムぐらいである。全身黒色で胸腹部に錨(いかり)形の淡色斑紋(はんもん)がある。頭部には吻(ふん)がなく、三角形にみえる。本種を除くゴンドウクジラ類は歯が各列20本以下であるが、本種だけが25本ぐらいあるのでこの名がある。[西脇昌治]

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