イラン西部、ザーグロス山脈地方を原住地とするインド・ヨーロッパ語族の一系統カッシュ人が、バビロニアに建てた王朝。カッシュ朝ともいう。カッシュ人は山岳民族で、紀元前2000年ごろからバビロニア地方に侵入を始めた。ハムラビ王の死後国力が衰えていたバビロン第1王朝が、前1531年ヒッタイト王ムルシリシュ1世に滅ぼされると、バビロン第3(カッシート)王朝を建て、約500年間バビロニアを支配した。王は臣下に免税地の封土を与えた。そのため国土は分割されて、王家の権威が弱く、地方分権的な封建社会であった。封土に立てられたクドゥルー(境界石)は、アマルナ文書に残るカッシート朝の王の手紙とともに、当時を知るうえでの数少ない資料。
[吉村作治]
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
「バビロン第2王朝」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...