カトマンズの谷(読み)カトマンズのたに

世界遺産詳解の解説

カトマンズのたに【カトマンズの谷】

1979年に登録、2006年に登録内容が変更された世界遺産(文化遺産)で、ネパールの首都カトマンズ、パタン、バドガオンを中心に広がる、標高1350mにある盆地の一帯。15世紀、マッラ王朝では3人の王子がカトマンズ、パタン、バドガオンに王国を建設し、3国は競って美しい彫刻のある王宮や寺院を建立、仏教とヒンドゥー教とが融合したネワール文化が花開いた。現在も、木とレンガで造られた家並みの間に寺院、ストゥーパ(仏舎利塔)、沐浴場、仏像など多くの歴史的建造物を見ることができる。カトマンズ旧市街のダルバール広場にある王宮、シヴァ神を祀るネパール最大のヒンドゥー教寺院パシュパティナート寺院、仏塔のスワヤンブナートなどが有名。ヒンドゥー教と仏教が共存する独自の文化を築き上げた都市として評価され、世界遺産に登録されたが、急激な都市化が遺産の保護や周囲の景観に悪影響を及ぼし、2003年に危機遺産リストに登録された(2007年に危機遺産リストから削除された)。◇英名はKathmandu Valley

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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