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カラス事件 カラスじけんAffaire Calas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カラス事件
カラスじけん
Affaire Calas

南フランス,ツールーズ新教徒商人ジャン・カラスをめぐる誤審裁判事件。旧教に改宗した息子が自殺体で発見されたとき (1761) ,父親が殺したものと疑われツールーズ高等法院の判決により車裂きの刑を受けた。家族は,疑念をもったボルテールの援助を受けて再審を国王政府に訴えた。コンセーユ・デュ・ロア (国王諮問会議) は判決無効を宣告し,1765年になってカラスは名誉を回復した。新教徒に対する旧教勢力の不寛容を示す事件で,国際的世論を巻起した。

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世界大百科事典 第2版の解説

カラスじけん【カラス事件 L’affaire Calas】

フランスでおきた異端迫害の冤罪事件。1762年3月9日,トゥールーズ高等法院は,同市フィラチエ街の衣料店主カラスJean Calas(1698‐1762)に死刑を宣告した。プロテスタントの彼が,カトリックに改宗しようとした長男マルクを絞殺した(1761年10月13日夜)というのである。62年2月19日にはプロテスタント牧師ロシェット,グルニエ3兄弟が処刑されている。カトリック側の不寛容の狂信による迫害である。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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