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カリモフ Karimov, Islam

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カリモフ
Karimov, Islam

[生]1938.1.30. ウズベク=ソビエト社会主義共和国,サマルカンド
[没]2016.9.2. ウズベキスタン,タシケント
ウズベキスタンの政治家。大統領(在任 1991~2016)。フルネーム Islam Abduganievich Karimov。中央アジア工科大学,タシケント国民経済大学を卒業。1961~66年航空機製造企業で技術者として勤務。1964年ウズベク共産党に入党。1966年ウズベク=ソビエト社会主義共和国のゴスプランに入り,経済計画の専門家となった。1983年財務大臣,副首相に就任。1986年ウズベク共和国ゴスプラン議長,閣僚会議副議長に就任。1989年ウズベク共産党第一書記に就任。1990年最高会議でウズベク共和国大統領に選出された。1991年8月ウズベキスタンの独立を宣言し,12月のソビエト社会主義共和国連邦の崩壊後,選挙により初代大統領に選出された。またウズベク共産党をウズベキスタン人民民主党に改編,その議長に就任した。1995年国民投票により大統領任期が 2000年まで延長され,2000年の再選後,2002年にも国民投票で任期が 2007年まで延長された。さらに 2007年には憲法が禁ずる 3選を果たし,2015年 4選された。国際社会からはこれらの選挙の自由と公平性の欠如を糾弾された。また,政治的敵対者への抑圧や,同国における広範な人権侵害の是認に関しても非難を浴びた。ロシアから援助をとりつけ,また種々の批判にもかかわらず,2001年のアメリカ同時テロ後はアメリカ合衆国とも関係を築き,アフガニスタンで展開するアメリカ軍の駐留を認める見返りに軍事的・経済的支援を受けた(→アフガニスタン紛争)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カリモフ
かりもふ
Ислам Каримов Islam Karimov
(1938―2016)

ウズベキスタンの政治家。サマルカンド市出身のウズベク人。中央アジア総合工科大とタシケント国民経済大を卒業。機械技師であると同時に、エコノミストでもあった。タシケントの航空機生産合同に勤務。共和国党第一書記を経て、1990年3月に、同最高会議で大統領に選ばれた。その後1992年、2000年、2007年、2015年の大統領選挙で当選している。カリモフ政権による反対勢力の規制は厳しく、人民戦線ビルリク(統一)、イスラム復興党などの政党は、活動を認められていない。中央指導の段階的な経済改革を実施した。急進的な改革による混乱が避けられたため、独立以降の国内総生産(GDP)の落ち込みは、他の独立国家共同体(CIS)諸国より少なかった。経済自立の観点からエネルギーと食糧の自給を目ざしており、工業生産は1993年からプラスに転じた。2005年5月東部アンディジャンで、武装勢力による刑務所襲撃やカリモフ辞任を求める市民の反政府暴動が発生したが、武力で鎮圧した。[白井久也]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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