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カルハナ Kalhaṇa

世界大百科事典 第2版の解説

カルハナ【Kalhaṇa】

インド,カシミール地方のバラモンで,12世紀半ばのシバ派のヒンドゥー教徒。生没年不詳。古代から12世紀に至るカシミールの王統史《ラージャタランギニー》の著者。この書物はサンスクリットの美文体で書かれた叙事詩で,古代インドの数少ない史書の一つとして名高い。【山崎 元一】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カルハナ
かるはな
Kalhaa

12世紀に活躍したインドの歴史家。カシミール国のハルシャ王(在位1089~1101)の宰相チャンパカの子で、シバ教徒のバラモン。ハルシャ王の非業の死をみて、変転きわまりないカシミール王統の年代記『ラージャタランギニー(諸王の流れ)』(1150)を8編7826のサンスクリット語の詩句で書いた。この歴史的叙事詩は古記録や碑文などに基づいたものであり、成立年代に近い部分は、正確な史実を伝え、史書としての価値も高い。[田中於莵弥]

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世界大百科事典内のカルハナの言及

【インド文学】より

…抒情詩壇においては3種の〈シャタカ〉(百頌の詩集)の作者バルトリハリ(7世紀)の名が最も高く,恋愛詩人アマル(8世紀),ビルハナ(11世紀),ジャヤデーバ(12世紀)らの詩人が輩出した。叙事詩においてはバーラビ(6世紀),バッティBhaṭṭi(7世紀),マーガ(8世紀)らが出て,古代の二大叙事詩に取材して詩的技巧に才腕をふるい,カルハナ(12世紀)はカシミール王統の歴史を述べた《ラージャタランギニー》(1148)によって特異の地位を占めている。戯曲においてカーリダーサと並び称されるのは傑作《マーラティー・マーダバ》ほか2編を残したババブーティ(8世紀)である。…

※「カルハナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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