カンノンチク(観音竹)(読み)カンノンチク(英語表記)Rhapis excelsa

百科事典マイペディア 「カンノンチク(観音竹)」の意味・わかりやすい解説

カンノンチク(観音竹)【カンノンチク】

中国南部原産のヤシ科の常緑低木で,江戸時代以来観葉植物として,鉢植にして栽培されてきた。雌雄異株。茎は高さ2mほどになり,分枝せず,黒褐色の古い葉鞘の繊維で包まれ,束生する。茎頂に7〜8枚集まってつく葉は掌状に5〜7裂し,裂片には細かい縦に走るひだがある。葉の形,色,斑(ふ)などの異なる変種や園芸品種が多い。
→関連項目ヤシ(椰子)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンノンチク(観音竹)」の意味・わかりやすい解説

カンノンチク(観音竹)
カンノンチク
Rhapis excelsa

ヤシ科の低木で中国南部原産。これに似てやや丈の高いシュロチク R. humilisとともに古く沖縄経由で観賞用として日本に入った。高さ 1.5~4m,幹は緑色で,掌状に5~7裂した葉は幹の上部に固まってつく。細長い葉柄があり,各小葉は長さ 5cm,幅 2cmほどで,暗緑色でつやがあり,縦に皺がある。鉢植として観賞するが低温に弱く,関東以北では越冬がむずかしい。

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