ガル(William Withey Gull)(読み)がる(英語表記)William Withey Gull

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ガル(William Withey Gull)
がる
William Withey Gull
(1816―1890)

イギリスの内科医。コルチェスターに生まれる。ロンドン大学に学び、1846年に医師となる。ガイ病院に勤務、同病院で一生診療と教育に従事し、当時の一流臨床医であった。患者には親切、魅力的で評判がよく、同僚や門下には厳しく、機知に富み、弁舌に長じていた。1858年王立協会会員となり、オックスフォード、ケンブリッジ、エディンバラの各大学の学位を受け、1871年皇太子診療の功績により准男爵となった。1856年脊髄(せきずい)空洞症、運動失調症が脊髄後索の変性によることを発見。1872年サットンHenry Gawen Sutton(1837―1891)とともに慢性腎炎(じんえん)における動脈毛細線維腫(しゅ)を報告した。また、発作性血色素尿(1866)、粘液水腫(1873)、T・アジソンと共同の黄色板症(1851)の研究など多くの業績があり、それらは彼の死後1894年に業績集にまとめられた。

[古川 明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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