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キイロダカラガイ Monetaria moneta

世界大百科事典 第2版の解説

キイロダカラガイ【Monetaria moneta】

タカラガイ科の巻貝。成貝のは黄色であるが,十分成育していない個体の背面は白色で青黒色の横縞の斑があり,剣道の面のように見えるのでメンガタダカラガイの別名がある。この模様はまた宝(たから)の字の象形文字となった。殻の高さ3cm,左右の幅2.2cm,背腹の幅1.5cmくらいになる。殻は幼貝では薄くふつうの巻貝のように小さいが巻いた層がある。成育すると広い殻口の外側の縁が厚くなって内方へ曲がり,殻口は狭く細長くなり,内外の縁に多くの歯ができる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キイロダカラガイ
きいろだからがい / 黄色宝貝
money cowry
[学]Monetaria moneta

軟体動物門腹足綱タカラガイ科の巻き貝。熱帯西太平洋からインド洋に広く分布し、日本沿岸では房総半島に至るまでの太平洋岸の岩礁にすみ、サンゴ礁に多い。殻高30ミリメートル、殻径の左右22ミリメートル、同背腹15ミリメートルぐらいで、背側からみると卵円形。殻は黄色、両側は厚く、腹面はやや平らで殻口は狭く外唇と内唇には歯が刻まれる。背面の凹凸のようすが人面に似ているところからメンガタダカラ(面型宝)の別名がある。漢字の「貝」の字は本種の象形文字である。古くはアフリカ、インド、中国、太平洋諸島で通貨として用いられ、現在もニューギニア奥地では流通しているといわれる。[奥谷喬司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のキイロダカラガイの言及

【タカラガイ(宝貝)】より

…またウマノクボともいうが,これはウマの雌の性器の意である。 キイロダカラガイ(黄色宝貝)Monetaria monetaは殻高3cm,左右の径2.2cm,背腹の径1.4cm。丸みあるひし形で前方へ狭くなる。…

【貝】より

…クレオパトラの真珠は有名であるが,世界最大の真珠は長さ50.8mmのヨウナシ型の〈ホープの真珠〉で,日本最大のものは御木本幸吉がアワビから得た長径24mm,短径19mmの真珠である。
[貝貨]
 タカラガイ類は特殊な形をしているが,このうち中国では古代にキイロダカラガイの殻が貨幣に使用され,殷墟(いんきよ)から出土している。しかし,インド,アフリカではもっと後世に及び,太平洋諸島,とくにニューギニアでは最近まで使用されていた。…

【タカラガイ(宝貝)】より

…またウマノクボともいうが,これはウマの雌の性器の意である。 キイロダカラガイ(黄色宝貝)Monetaria monetaは殻高3cm,左右の径2.2cm,背腹の径1.4cm。丸みあるひし形で前方へ狭くなる。…

※「キイロダカラガイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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