キト市街(読み)キトしがい

世界遺産詳解 「キト市街」の解説

キトしがい【キト市街】

1978年に登録された世界遺産(文化遺産)で、アンデス山脈高地に位置する、エクアドルの首都キトの中心部。1492年にインカ帝国に統合されたが、1533年スペインに征服され、翌年市街の基礎が造られ、この地域のキリスト教布教の中心地として発展した。旧市街には、石畳階段坂道が多く見られ、狭い街路には、スペイン風の家が建ち並ぶ。1535年創建のスペイン植民地時代の聖堂があるサン・フランシスコ修道院や、サント・ドミンゴ教会、ラ・コンパニーア聖堂など多くの聖堂や修道院が残されている。このような歴史的価値のある美しい町並みが評価されて、世界遺産に登録された。◇英名はCity of Quito

出典 講談社世界遺産詳解について 情報