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キャントーズ キャントーズThe Cantos

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デジタル大辞泉の解説

キャントーズ(The Cantos)

パウンドの連作長編詩。現代の叙事詩を目指したもので、最初の30編は1933年に刊行。以後、断続的に新作を発表。1948年発表の「ピーサ詩編」は、翌1949年にボーリンゲン詩人賞を受賞。最終作となる「第110編から117編までの草稿と断片」は1969年に発表。

出典|小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キャントーズ
きゃんとーず
The Cantos

アメリカの詩人エズラ・パウンドの連作長編詩。ダンテに倣って現代の『神曲』を書くことを意図して『16編の草稿』(1925)から着手。ホメロス叙事詩主人公オデュッセウスに擬して地獄巡りから始め、古代ギリシアルネサンスイタリア、建国期のアメリカ、および現代のファシスト政権下のイタリアなど、各時代の文化を訪ねて放浪する精神の一大叙事詩である。孔子(こうし)の中庸の精神に範を仰ぎ、利子制度に反対して、地上の理想政治を追求したが、ムッソリーニの失脚によって『ピサン・キャントーズ』(1948)で夢は挫折(ざせつ)した。その後はダンテの『天国編』に比すべき『玉座編』(1959)、『草稿と断片』(1970)を出して、未完に終わった。イメージと挿話を積み重ねてゆくモンタージュ的手法は、現代詩に新しい可能性を開き、T・S・エリオットやW・C・ウィリアムズらに影響を与えた。[新倉俊一]
『新倉俊一訳『エズラ・パウンド詩集』(1976・角川書店)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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