クラインガルテン(読み)くらいんがるてん(英語表記)Kleingarten

デジタル大辞泉 「クラインガルテン」の意味・読み・例文・類語

クラインガルテン(〈ドイツ〉Kleingarten)

《「小さな庭」の意》ドイツを初めとするヨーロッパで盛んな市民農園形態の一。比較的広い区画を長期間にわたって賃貸するもの。ラウベと呼ばれる小屋を備える。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「クラインガルテン」の解説

クラインガルテン

簡易宿泊施設(ラウベと呼ばれる)のある滞在型市民農園のこと。子供の自然教育の場、あるいはセカンドハウス的な楽しみの場として、また都市部の緑地保全、老後の生き甲斐創出などに役立っており、ドイツを中心としてオランダチェコオーストリアスウェーデンなど主にヨーロッパ各国に広まっている。ドイツで19世紀初頭に実施された失業救済事業の貸し農園が原型とされ、現代の形式のクラインガルテンは、ドイツ・ライプチヒ市の医師だったシュレーバー博士が発案したもの。1864年に弟子のハウシルドがこの思想を受け継ぎシュレーバーガルテン協会を設立した。以降、ドイツ各地に広まったため、クラインガルテンはシュレーバーガルテンとの愛称でも呼ばれている。日本では1990年代初めから全国各地に誕生しており、2014年5月現在、70カ所ほどあると見られる。

(2014-5-26)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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