日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 クラウス(Clemens Krauss)くらうすClemens Krauss(1893―1954) オーストリアの指揮者。ウィーンに生まれ、同市の音楽院を出て、1913年からリガ、ニュルンベルク、グラーツ、フランクフルトの歌劇場の指揮者を務め、29~34年ウィーン国立歌劇場総監督となる。その後、ベルリン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場を経て、47年にふたたびウィーン国立歌劇場音楽監督に就任。リヒャルト・シュトラウスと親交があり、彼のオペラの解釈には定評があった。また、クラウスとウィーン・フィルハーモニーが演奏するウィンナ・ワルツは、その気品において天下一品と評された。[岩井宏之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例