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クロム中毒 クロムちゅうどく

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大辞林 第三版の解説

クロムちゅうどく【クロム中毒】

クロムによって引き起こされる皮膚・呼吸器粘膜の腐蝕・潰瘍などの障害。慢性中毒は、鍍金めつき・染色などの分野で職業病として起こり、鼻中隔の穿孔性潰瘍・喘息・肺癌などが症状として現れる。 → 六価クロム

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クロム中毒
くろむちゅうどく

産業現場で過剰なクロムおよびクロム化合物の暴露によりおこる中毒をいう。普通、中毒は金属クロムの形でなく、クロムの酸化物、とくに六価クロムとしての三酸化クロムクロム酸重クロム酸塩によっておこる。クロム化合物が皮膚に付着するとアレルギー性皮膚炎をおこすほか、強い酸化作用によって付着部位を腐食し、潰瘍(かいよう)をつくる。このクロム潰瘍は痛みがないのが特徴である。また、粉塵(ふんじん)状や煙霧状のクロムを吸入すると、まず鼻粘膜が冒される。初期には鼻粘膜の充血から腫脹(しゅちょう)、肥厚がみられ、ついには潰瘍を生じて痛みを感じないままに鼻中隔穿孔(せんこう)をおこす。クロム作業者には肺癌(がん)の発生が多く、一般の肺癌と同じように胸痛、咳(せき)、呼吸困難、体重減少などの症状がみられる。なお、クロムの発癌性には六価クロム説と三価クロム説とがある。労働衛生上の許容濃度は、クロム酸として1立方メートル中0.1ミリグラムである。[重田定義]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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