改訂新版 世界大百科事典 「グアディアナ川」の意味・わかりやすい解説 グアディアナ[川]Guadiana スペインの南央部からポルトガル南東部を流下するイベリア半島の主要河川。全長836km。スペインのラ・マンチャ地方ラグーナス・デ・ルイデラに源を発し,メセタの傾斜に従って西流し,バダホス付近で南流に転じ,ポルトガルとの国境を形成しながら大西洋のカディス湾に流入する。ポルトガルのメルトラまで遡行可能。多くの水力発電所が建設され,またバダホス計画のような灌漑による農業開発にも利用されているが,水量が少なく,また比較的人口希薄地域を流下するため経済的利用度は他のイベリア半島の主要河川より低い。執筆者:栗原 尚子 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グアディアナ川」の意味・わかりやすい解説 グアディアナ川グアディアナがわRío Guadiana 古代名アナス Anas。スペイン中部からポルトガル南東部に流れる川。イベリア半島の大河川の一つ。全長 778km。カスティリア・ラマンチャ州の高原およびその北部に発するいくつかの源流は,いったんシウダードレアル県の北東の沼沢地に集り,ここから1本のグアディアナ川となる。同州南部,エストレマドゥラ州を通ってほぼ西流し,バダホスで向きを変え南下し,ポルトガル領に入り,最後は両国の国境をなして,ビラレアルデサントアントニオ (ポルトガル) で大西洋のカディス湾に注ぐ。水量が少いが,灌漑,水力発電に利用されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「グアディアナ川」の意味・わかりやすい解説 グアディアナ川ぐあでぃあながわGuadiana イベリア半島中西部の川。全長約800キロメートル、流域面積約8万2000平方キロメートルで、同半島第二の流長をもつ。スペインのアルカラス山脈に源を発して西流後、バダホスの下流で向きを変え、ポルトガルとの国境線をなしながら南流してカディス湾に注ぐ。中流部のメリダからバダホスにかけての盆地は穀倉地帯であるが、全体に流れが急で河口付近も平野が乏しく、経済的な利用価値は低い。[田辺 裕・柴田匡平] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by