ケインズ政策(読み)ケインズせいさく

世界大百科事典 第2版「ケインズ政策」の解説

ケインズせいさく【ケインズ政策】

ケインズ理論において有効性をもつとされているマクロ経済政策をいう。最も典型的には,ケインズ政策とはフィスカル・ポリシー裁量的に行う政策を指す。すなわち,ケインズ理論においては,極端な場合,貨幣需要の利子弾力性が無限大,あるいは投資需要の利子非弾力性が想定されることがあり,このときには金融政策は経済活動に対して無力となり,財政政策によって初めて有効需要がコントロールできることとなる。有効需要をコントロールする政策は,民間経済活動の状況をみながら,そのときどきに政策当局が裁量によって発動すると考えられていて,これによって経済変動の微調整fine tuningも可能であると考えられる場合が多い。

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世界大百科事典内のケインズ政策の言及

【大恐慌】より

…アメリカもまた,第2次大戦によって,本格的に景気を回復し,大戦中に実質所得をほぼ倍増させたのである。
【大恐慌の経済政策への影響】
 第2次大戦後の各国の経済政策は,1930年代の悲劇を繰り返すまいと,ケインズ政策を採用する場合が多かった。戦後の50年代,60年代はちょうど技術革新投資が盛んだったことにも助けられて,多くの先進国で比較的安定した高い成長率を持続させることができた。…

※「ケインズ政策」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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