ケイ酸塩鉱物(読み)けいさんえんこうぶつ(その他表記)silicate mineral

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケイ酸塩鉱物」の意味・わかりやすい解説

ケイ酸塩鉱物
けいさんえんこうぶつ
silicate mineral

二酸化ケイ素と金属酸化物の塩より成る鉱物総称で,造岩鉱物の大部分はケイ酸塩鉱物である。ケイ酸塩は,基本的には (SiO4)4- の大きな陰イオンと金属の小さな陽イオンとから成る。ケイ素イオンは4配位でそのまわりに4個の酸素イオンが正四面体状に配置する。 (SiO4) 正四面体が結晶構造の基礎で,その結合と配列状態によりケイ酸塩の分類が行われる。多くのケイ酸は固溶体でカルシウム(II),マグネシウム(II),鉄(II)の相互置換アルミニウム(III)と鉄(III),ナトリウムカリウム,水酸基とフッ素などの置換により組成が複雑になっている。火成岩の主要造岩鉱物の長石雲母角閃石輝石橄欖石 (かんらんせき) はケイ酸塩鉱物で,石英シリカ鉱物 SiO2 である。セメント陶磁器煉瓦などもケイ酸塩鉱物が重要な役割をなす。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む