ケベック橋(読み)けべっくきょう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ケベック橋
けべっくきょう
Quebec Bridge

カナダ、ケベック市の近くでセント・ローレンス川を渡る橋。3径間のカンチレバー形式トラス橋で、中央径間は549メートルあり、そのうち吊径間(つりけいかん)は195メートルある。1902年にクーパーを技師長として架設が始められたが、07年と16年の2回にわたり墜落事故を起こし、17年にようやく完成した。このため悲劇の橋として名高く、その経験は大きな技術的教訓となった。[堀井健一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のケベック橋の言及

【トラス】より

…メキシコ湾の石油掘削用プラットホームにはこの両者をしのぐ巨大な構造物がある。橋としては,カナダのケベック橋(中央支間長548m),大阪の港大橋(中央支間長510m)などが代表的なものである。トラス構造はこのように独立した構造物として存在するほか,建物の屋根,アーチ橋の主部材,つり橋の補剛桁,あるいは他の形式の主構造を結ぶ二次的構造要素としてなど,構造物の一部として用いられることも多い。…

【橋】より

…とくにアメリカのつり橋はまさに黄金時代を迎え,次々と記録を更新して,1931年にはついに1kmを超す支間のジョージ・ワシントン橋George Washington Bridgeが,37年には以後四半世紀にわたり世界一の座を保ったゴールデン・ゲート橋(支間1280m)が完成した。またつり橋以外の橋のなかで長い間世界最長支間を誇ったケベック橋Quebec Bridge(カンチレバー・トラス形式,548m)が1917年カナダに,鋼アーチでは31年にベイオウン橋Bayonne Bridge(アメリカ,504m)が,翌年にはシドニー・ハーバー橋Sydney Harbour Bridge(オーストラリア,503m)が建設された。しかしこのころでも橋にまつわる事故は繰り返されている。…

※「ケベック橋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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