ケルアック(英語表記)Kerouac, Jack

デジタル大辞泉 「ケルアック」の意味・読み・例文・類語

ケルアック(Jack Kerouac)

[1922~1969]米国小説家自らの放浪体験をもとにした小説路上」が多く読者獲得ビートジェネレーション文学の代表的な小説家として活躍した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケルアック」の意味・わかりやすい解説

ケルアック
Kerouac, Jack

[生]1922.3.12. マサチューセッツローエル
[没]1969.10.21. フロリダ,セントピーターズバーグ
アメリカ合衆国の小説家,詩人。本名 Jean-Louis Lebris de Kerouac。ビート・ジェネレーションの代表的な作家で,自伝的色彩の濃い作品が多い。フランス系カナダ人の家庭に生まれる。1940年コロンビア大学に入学,生涯の友人となるアレン・ギンズバーグ,ウィリアム・S.バローズと出会い,ともにビート・ジェネレーションを牽引した。1950年出版第一作となる "The Town & the City"を発表。1951年わずか 3週間で書き上げた 2作目『オン・ザ・ロード』(または『路上』)On the Roadは,紙をテープではりつけてつくった 37mもの巻紙タイプライタで文字を打ち込んだもので,1957年にようやく印刷本として出版され,大きな反響を呼んだ。この作品には筋らしい筋はなく,伝統的道徳観に反抗して麻薬,酒,セックス,ジャズなどを通じて生まれる感覚的陶酔を求めて放浪する若者たちがドライな文体で描かれた。ケルアックは仏教,とりわけの研究と実践に取り組み,日本の俳句を組み込んだ小説『禅ヒッピー』Dharma Bums(1958)を発表。そのほかの作品に『地下街の人びと』The Subterraneans(1958),『トリステッサ』Tristessa(1960),詩人ロレンス・ファリンゲッティ所有のカリフォルニア山小屋で 10日間で書き上げた『ビッグ・サーの夏―最後の路上』Big Sur(1961)などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケルアック」の意味・わかりやすい解説

ケルアック
けるあっく

ケロアック

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