デジタル大辞泉 「コイ族」の意味・読み・例文・類語 コイ‐ぞく【コイ族】 《khoi》アフリカ南西部のナミビアに居住する遊牧民族。言語上ではコイサン語族に属する。俗称、ホッテントット。→サン族 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「コイ族」の意味・読み・例文・類語 コイ‐ぞく【コイ族】 〘 名詞 〙 ( コイはKhoi ) アフリカ南西部のナミビアに住む遊牧民族。主として雨量の少ない高原に牛・羊などによる遊牧生活をおくる。サン族と同じく吸着音を特徴とするコイサン語族の言語を話す。ホッテントットは俗称。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コイ族」の意味・わかりやすい解説 コイ族コイぞくKhoi 自称コイコイン Khoikhoin。かつてはホッテントット Hottentotの蔑称で呼ばれ,南西アフリカに広く居住し,牛の遊牧を中心として移動生活を営んだ,コイサン語族系の一民族。形質的には,低身長,黄褐色の肌,皺がちの皮膚,毬状毛,引延ばされた小陰唇,脂臀などサン族と共通の特徴をもち,言語・社会・文化的にも近く,コイサンと総称される。コイ族はナマ支族,コラナ支族などに分れ,総人口は3万以上と推定されるが,20世紀初頭以降固有の言語と文化は急速に衰退。南アフリカ共和国では,白人入植者との混血がかなり進んでいる。現在では混合農業を取入れているが,多くは居住地外へ賃労働に出る。伝統的な拡大家族制度が残存する一方,それらを統合する父系親族集団は解体している。呪術信仰なども部分的に残存するが,キリスト教の影響が著しい。 (→コイサン語系諸族 ) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報