コックス(読み)こっくす(英語表記)Robert Joseph Cox

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コックス(Robert Joseph Cox)
こっくす
Robert Joseph Cox
(1941― )

アメリカのプロ野球選手(右投右打)、監督。大リーグ(メジャー・リーグ)の選手としては1968、69年ニューヨーク・ヤンキースでおもに三塁手としてプレーした。1978年からアトランタ・ブレーブス、トロント・ブルージェイズで監督として采配(さいはい)を振るう。1990年代にブレーブスの黄金時代を築き上げた名監督である。
 5月21日、オクラホマ州タルサで生まれる。リードリー短大から1959年、ドジャースに入団。しかし、現役時代はチャンスに恵まれず、大リーグに昇格できたのは1968年と69年のヤンキースでの、2年間だけだった。1971年までマイナー・リーグでプレーし、最後はヤンキース傘下のA級球団に在籍したが、二塁手兼監督で、さらには投手としても3試合に登板した。1972年からはマイナーでの監督業に専念。1977年にはヤンキースのコーチに昇格した。翌78年からはブレーブスの監督に就任。1981年まで指揮を執ったが、好成績をあげることはできなかった。1982年からはブルージェイズの監督となった。徐々に成績を伸ばし、1985年に球団初の地区優勝をもたらし、アメリカン・リーグの最優秀監督賞を受賞した。翌86年からはブレーブスのGM(ゼネラルマネジャー)となり、89年まで在任。1990年のシーズン途中からは、ふたたびブレーブスの監督となった。1991年には、前年の最下位からチームを地区優勝へと押し上げて、さらにリーグ優勝を果たし、ナショナル・リーグの最優秀監督賞を受賞した。以降、トム・グラビンThomas Michael Glavine(1966― )、ジョン・スモルツ、グレッグ・マダックスという3人の大投手を軸とする強力なチームをつくりあげた。2005年まで、ストライキでシーズン打ち切りとなり優勝チームなしという扱いとなった1994年を除き、14シーズン連続で地区優勝。2004年は史上9人目の通算2000勝を記録し、あわせて3回目の最優秀監督賞を受賞。2005年も苦戦が予想されていたが、若手を抜擢(ばってき)するなどの巧みな采配で地区制覇を果たしたことが高く評価され、史上初めて2年連続最優秀監督に選出された。[山下 健]

2006年以降

2006年以降も監督としてブレーブスを率い、06年、07年ともにナショナル・リーグ東地区3位。
 選手としての2年間の通算成績は、出場試合220、安打141、打率2割2分5厘、本塁打9、打点58。監督としての2007年までの通算成績は、2255勝1764敗、リーグ優勝5回、最優秀監督賞4回。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

八村塁

プロバスケットボール選手。ポジションはパワーフォワード、スモールフォワード。身長203センチメートル、体重104キログラム。アフリカ・ベナン共和国出身の父と日本人の母をもつ。1998年2月8日、富山県...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

コックスの関連情報