コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

コロサイ人への手紙 コロサイびとへのてがみPros Kolossaeis; The Letter to the Colossians

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コロサイ人への手紙
コロサイびとへのてがみ
Pros Kolossaeis; The Letter to the Colossians

いわゆるパウロ獄中書簡に属する新約聖書中の一書で,コロサイにおけるグノーシス的な異端を駁論し福音の正しい姿を示そうとしたもの。執筆の場所としてはカエサレア説,エフェソス説などもあるが,ローマ説が有力で,62年頃成立したと思われる。パウロの作であることを疑問視する人もいる。構成はケリュグマ (福音の宣言) とディダケー (教説) の2部より成り,1部ではキリストの絶対性が強く主張され,2部ではキリスト信徒における愛の問題が述べられている。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

コロサイびとへのてがみ【コロサイ人への手紙 The Letter of Paul to the Colossians】

最初期キリスト教の使徒パウロが,ローマの属州アシアの中西部の小都市コロサイの教会にあてて書いたとされる手紙。新約聖書に収められている。パウロはコロサイには一度も旅行しておらず,当地の教会はエパフラスによって設立されたとされる(1:7)。はたしてこの手紙がパウロの真正の手紙であるかどうかは論争されているが,パウロの他の手紙にはない宇宙論的キリスト論(1:15以下)や,〈すでに信徒の復活は起こったのだ〉との理解(2:12,3:1),さらに論敵の思想がより後代のグノーシス思想に類似していることなどからして,パウロの弟子の書いた手紙と解する学者が多い。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

コロサイ人への手紙の関連キーワードエペソ人への手紙キリストの先在アリスタルコスラオディケアパウロ書簡マルコルカ

今日のキーワード

熱にうなされる(間違いやすいことば)

○熱に浮かされる 高熱でうわ言をいう意味の表現は、「熱に浮かされる」が正しい。また、物事の判断がつかなくなるほど熱中することも意味する。音が似ていることから混用され、「浮かされる」が「うなされる」に入...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android