コロンビアのコーヒー産地の文化的景観(読み)コロンビアのコーヒーさんちのぶんかてきけいかん

世界遺産詳解 の解説

コロンビアのコーヒーさんちのぶんかてきけいかん【コロンビアのコーヒー産地の文化的景観】

2011年に登録された世界遺産(文化遺産)。コロンビア西部にあるアンデス山脈の西側と中央部の麓の7県にまたがる広大なエリアでは、コーヒ―の生産が100年以上続けられ、現在でも世界を代表する産地帯を構成している。この地方の農村の6つの景観が、世界遺産に指定された。高地の森の狭小な土地でのコーヒー栽培や山の斜面でのコーヒー栽培など、厳しい環境に適応した農法が開発され、生産性と持続可能性と景観の美しさを兼ね備えたコーヒー生産が行われている。またこのエリアには18の都市が含まれており、これらはコーヒー畑の上にある比較的平坦な丘の頂上に位置し、こうした都市のなかには、壁には練った土とトウモロコシの穂軸とプリーツ状にした茎が使われ、屋根には粘土瓦が並ぶスペインの影響を受けたアンティオキア植民地風の建築物が残っており、これらの建築物を含む都市の景観も6つの景観に含まれている。◇英名はCoffee Cultural Landscape of Colombia

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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