翻訳|comma
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…また古代インドでは,1オクターブを22等分し,その最小単位(シュルティ)を二つ,三つまたは四つ組み合わせたもの(つまり2/22,3/22,4/22の3種)を基本的な音程として音階を構成する。中世イスラム世界では,1オクターブを12のピタゴラス・リンマと5のピタゴラス・コンマ,つまり合計17律に不等分分割し,これらの組合せ(例えば,半音は1リンマ,大全音は2リンマ+1コンマ)で7音音階が構成されている。 音程は伝統的にリュートやモノコードの指盤上で弦の長さとして計測され,実験されることが多かった。…
…しかし,(3/2)n=(2/1)mという等式を満足させる整数のn,mは存在しないから,nの値をいくら大きくしても,つまり完全5度を何回重ねても,出発音と同名の音に到達することがない。たとえば,5度を12回重ねた音とオクターブを7回重ねた音は(3/2)12:(2/1)7=312:219=531441:524288となり,両音のあいだにはピタゴラス・コンマと呼ばれる微小な差(23.46セント)が生じる。つまり,5度音律においては5度圏が閉じた円環とならず,無限のらせんを形成することになる。…
…まず,文と文との切れめを示す符号として,ピリオドperiod(.),疑問符question mark(?),感嘆符exclamation mark(!)があり,それぞれ叙述・疑問・感嘆(命令)の意味をあらわす。文のなかの部分と部分との切れめを示す符号として,コンマcomma(,),セミコロンsemicolon(;),コロンcolon(:)があり,この順序に切れめが長くなる(該当する息の切れめが時間的に長くなる)。このほか,話線の性質が変わるときに用いる符号として,引用符quotation marks(“ ”など),かっこparentheses(( )),角かっこbrackets([ ]),ダッシュdash(―),ハイフンhyphen(‐),アポストロフィapostrophe(’)などがあり,これらは日本語でも横書きのときに用いられるようになりつつある。…
…小数を書き表すとき,その整数部分と小数部分との間につける点のこと。ふつうの点を使う地域が多いが,例えばドイツ,フランスなどではコンマを使う。したがって小数点のドイツ語はKommaである。…
…フランスでは今日でも÷のかわりに:を使うことが多い。またわれわれが1,958.65と書くのをヨーロッパ大陸では1.958,65と書き,小数点decimal pointをコンマcommaという。一方では記号のよしあしが数学の進歩に深いかかわりのあることも知られている。…
※「コンマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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