サイエンスカフェ(英語表記)science café

デジタル大辞泉 「サイエンスカフェ」の意味・読み・例文・類語

サイエンス‐カフェ(science café)

カフェなどの身近な場所で、科学者や研究者と一般の人々が科学について気軽に語り合おうという試み。1998年に英国始まり世界各地に広まった。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大学事典 「サイエンスカフェ」の解説

サイエンスカフェ

カフェやバーで飲み物を飲みながら,研究者と市民科学技術をめぐる話題について語り合うイベント。講演会やシンポジウムなどと異なり,研究者からの一方的な情報発信ではなく,研究者と市民の間の対話が重視される。カフェやバーが会場に使われるのは,参加者が気軽に発言できるようにとの配慮からである。講義のような雰囲気になるのを避けるため,パワーポイントなどは使用しないことが多い。1997年頃にイギリスフランスで始まり,その後,世界中に広がった。イギリスでは研究者がその日のテーマについて20分程度,話題提供を行ったのち,休憩を挟んで1時間ほどディスカッションが繰り広げられる。対してフランスでは,テーマに関連する複数名の研究者や専門家がゲストに招かれ,簡単な自己紹介ののちすぐに全体でのディスカッションに移る。日本では2004年以降,急速に普及し,大学・研究機関やNPO自治体などさまざまな団体・個人によって,全国で年間1000件以上開催されている。
著者: 中村征樹

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android