コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

サトウダニ Carpoglyphus lactis

世界大百科事典 第2版の解説

サトウダニ【Carpoglyphus lactis】

世界に広く分布するサトウダニ科のダニ。欧米では乾燥果実や乳製品などに見られ,日本では粗製砂糖やみそに多く見いだされる。第2次世界大戦後に輸入された砂糖に大発生して問題となり,この和名がつけられた。体長0.4mm内外。体は乳白色で,脚と顎体部がわずかに茶色。第2脚の基節条は左右が連結してW字形を呈し,第1脚の基節条もY字形で連なり,この特徴だけでも他種と容易に鑑別できる。しかし,幼ダニと若ダニでは基節条の連結がない。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サトウダニ
さとうだに / 砂糖
[学]Carpoglyphus lactis

節足動物門クモ形綱ダニ目コナダニ団サトウダニ科に属するダニ。体長0.38~0.42ミリメートルで、体は卵形で、体色は乳白色である。体毛は側枝がなく、後縁部に2対の長い毛があるが、ほかは比較的短い。顎体(がくたい)部はほかのコナダニに比べて細長い。成虫では第2脚(きゃく)の基節条が左右連結し、その中央部が第1脚の基節条に連結してW形をなすので、ほかのコナダニとは容易に区別ができる。日本ではヒポプス(移動若虫)は発見されていないが、いまのところポーランドから発見されている。世界各地に分布し、未精製の砂糖(赤砂糖、赤ざらめ)、みそ、乾燥果実に好んで発生し、ほかの食品にはほとんどみられず、砂糖でも精製した白砂糖にはみられない。人体内ダニ症の原因と考えられている。[松本克彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のサトウダニの言及

【ダニ(蜱∥蟎∥壁蝨)】より

…家畜,家禽にもダニが多く寄生し,放牧地の牛馬にはマダニ,ニワトリ,ハト,小鳥にはワクモやトリサシダニがつく。貯蔵食品にはコナダニ,ニクダニ,サトウダニが発生し,なかでもケナガコナダニは食品以外に畳に大発生することがしばしばある。室内塵の中にはチリダニ(ヒョウヒダニ)が生息し,アレルギー性の気管支喘息の原因になることが判明した。…

※「サトウダニ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

サトウダニの関連キーワード砂糖蜱粉蜱

今日のキーワード

天網恢恢疎にして漏らさず

《「老子」73章から》天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android