サンポウカン(三宝柑)(読み)サンポウカン(英語表記)Citrus sulcata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サンポウカン(三宝柑)
サンポウカン
Citrus sulcata

ミカン科の常緑樹。いわゆる雑柑類に属し,ダイダイ類から生じたと考えられている。和歌山県海草郡,有田郡に多く栽培される。果実は3~4月頃熟し,楕円形で果柄のつけ根の部分がふくらんで,全体はだるま形である。果皮淡黄色で光沢がある。甘みは強く特有の風味があるが,ときに果肉と果汁が少い欠点がある。

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百科事典マイペディアの解説

サンポウカン(三宝柑)【サンポウカン】

和歌山県特産の柑橘(かんきつ)。ミカン科の低木で高さ2.5m内外,発育のよい枝にはとげがある。花は内部白色で,外部は淡黄色。果実は柄に近い部分がだるま形に突出,果実の表面は淡黄色でざらつき,皮はむきやすい。3〜4月に成熟し,重さ250g,果肉は甘味,酸味がほどよい。

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世界大百科事典 第2版の解説

サンポウカン【サンポウカン(三宝柑) Citrus sulcata hort.ex Takahashi】

独特の果形をしたかんきつ類。名は三宝(三方)で殿様に献上したところに由来する。江戸時代,和歌山城内に原木があって,当時は門外不出だったが,明治時代になり禁制がとけ一般に栽培されるようになったといわれる。主産地の有田郡湯浅町には1880年に導入された。和歌山,三重県で栽培されるが生産の伸びは少ない。常緑性で,樹高4~5m。樹勢は強いが,枝は下垂する。強い枝にはとげを生じる。葉には小翼葉がある。耐寒性耐病性にすぐれ,栽培容易で豊産である。

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