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シチェプキン シチェプキン Shchepkin, Mikhail Semënovich

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シチェプキン
シチェプキン
Shchepkin, Mikhail Semënovich

[生]1788.11.17. クルスク
[没]1863.8.23. ヤルタ
ロシアの俳優。農奴の子に生れ,初めクルスク劇場などで働いていたが,才能を認められ,1823年モスクワマールイ劇場の専属となる。ゴーゴリベリンスキーたちと親交を結び,『知恵ゆえの悲しみ』のファームソフ,『検察官』の市長役などの演技により,ロシア演劇リアリズムの道を切り開いた。

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世界大百科事典 第2版の解説

シチェプキン【Mikhail Semyonovich Shchepkin】

1788‐1863
ロシアの俳優。農奴の家に生まれ,小学校時代から学校劇に出演。1805年職業的俳優となり各地の劇団を遍歴。22年一家とともにようやく農奴の身分から解放され,モスクワの舞台に登場した。24年マールイ劇場創立とともに専属となり,永年の俳優生活の体験から,誇張のつきまとう演技,朗誦風なせりふ回しをしりぞけ,自然で写実的な芸風をめざす改革者となった。それは対ナポレオン戦争デカブリストの乱後の国民的自覚の高まりをうけたロシア文学の興隆期とも重なり,《検察官》の市長,《知恵の悲しみ》のファームソフの形象の創造者として,ツァーリズムを支える彼ら官僚たちの頑迷と邪悪の摘発者となり,またゴーゴリ,シェフチェンコをはじめ多くの文学者を盟友として演劇の社会的役割の強化に努め,半世紀にわたる盛んな舞台活動を通じて,ロシア国民演劇のリアリズムの伝統の確立に偉大な足跡を残した。

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世界大百科事典内のシチェプキンの言及

【ロシア・ソビエト演劇】より

…グリボエードフ《知恵の悲しみ》(1824‐28),プーシキン《ボリス・ゴドゥノフ》(1825),ゴーゴリ《検察官》(1835‐42),レールモントフ《仮面舞踏会》(1835)その他不朽の名作が次々と書かれた。当時はまだ今日的意味での演出芸術は確立していなかったが,希代のハムレット役者モチャーロフPavel Stepanovich Mochalov(1800‐48),農奴出身のシチェプキンMikhail Semyonovich Shchepkin(1788‐1863)その他の名優たちが活躍し,ベリンスキー,ゲルツェンらも演劇評論で健筆をふるった。19世紀後半の劇作家A.K.トルストイ,A.N.オストロフスキー,ツルゲーネフ,シチェドリン,スホボ・コブイリン,L.トルストイその他や,名優サドーフスキーNikolai Karpovich Sadovskii(1856‐1933),エルモーロワその他,また評論家チェルヌイシェフスキー,ドブロリューボフらがこれら先輩たちの仕事を引き継ぎ,さらに発展させた。…

【ロシア・ソビエト演劇】より

…グリボエードフ《知恵の悲しみ》(1824‐28),プーシキン《ボリス・ゴドゥノフ》(1825),ゴーゴリ《検察官》(1835‐42),レールモントフ《仮面舞踏会》(1835)その他不朽の名作が次々と書かれた。当時はまだ今日的意味での演出芸術は確立していなかったが,希代のハムレット役者モチャーロフPavel Stepanovich Mochalov(1800‐48),農奴出身のシチェプキンMikhail Semyonovich Shchepkin(1788‐1863)その他の名優たちが活躍し,ベリンスキー,ゲルツェンらも演劇評論で健筆をふるった。19世紀後半の劇作家A.K.トルストイ,A.N.オストロフスキー,ツルゲーネフ,シチェドリン,スホボ・コブイリン,L.トルストイその他や,名優サドーフスキーNikolai Karpovich Sadovskii(1856‐1933),エルモーロワその他,また評論家チェルヌイシェフスキー,ドブロリューボフらがこれら先輩たちの仕事を引き継ぎ,さらに発展させた。…

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