シモーヌ ボーボアール(英語表記)Simone de Beauvoir

20世紀西洋人名事典 「シモーヌ ボーボアール」の解説

シモーヌ ボーボアール
Simone de Beauvoir


1908.1.9 - 1986.4.14
フランスの小説家。
パリ生まれ。
ソルボンヌ大学で学び、1931〜43年高等中学校教授。21歳の時にサルトルと出会い彼の死まで50年間パートナー関係を続ける。「青春挫折」(’79年)で小説家としてデビュー。’43年「招かれた女」で認められた。その後、「他人の血」(’44年)、ゴンクール賞受賞作「レ・マンダラン」(’54年)などを発表。又、サルトルと’45年から「現代」誌を主催し、ハンガリー事件ベトナム戦争などを告発し続けた。’49年「第二の性」で女性という存在が社会と文化によって作られた物であることを豊富な資料を用いて立証妊娠中絶の合法化のために尽力。その後、「娘時代」(’58年)、「或る戦後」(’63年)などの自伝で望んだ人生を戦いながら着実に実現していった足跡を記す。他に「老い」(’70年)、サルトルの死までを記録した「別れの儀式」(’81年)など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android