シュテファン寺院(読み)シュテファンじいん

  • シュテファンじいん〔ジヰン〕

世界の観光地名がわかる事典の解説

オーストリアの首都ウィーンにあるゴシック様式の大聖堂(ウィーン大司教区の司教座聖堂)。ウィーンのシンボル的存在で、最も著名な観光スポットの一つである。オーストリア公ルドルフ4世の命により、12~13世紀にかけて建築された建造物で、異教の塔と呼ばれる正面左右の塔(南塔、北塔)を持つ、同国最大のゴシック建築物である。聖堂は第二次世界大戦末期、爆撃による延焼で全壊したが、再建され、元の姿を取り戻した。モーツァルトと妻ウェーバー・コンスタンツェの結婚式と葬儀が行われた教会でもある。内部には、赤大理石の「神聖ローマ皇帝フリードリヒ3世の墓」(1467~1513年)、アントン・ピルグラム作の「説教壇」(1514~1515年)、「ウィーナー・ノイシュタットの祭壇」(1447年)、「召使い女のマドンナ像」(1320年頃)などがある。北塔(137m)には、同国最大の「プンメリン」という鐘があり、展望台にエレベーターが通じている。この鐘は、1683年のオスマントルコ軍のウィーン包囲の際、残していった大砲などの武器を溶かして鋳造(ちゅうぞう)された。南塔(72m)はかつての火の見櫓で、343段の螺旋(らせん)階段を使って登ることができる。◇この聖堂を含む歴史地区は、世界遺産に登録されている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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