ウィーナーノイシュタット(その他表記)Wiener Neustadt

デジタル大辞泉 の解説

ウィーナー‐ノイシュタット(Wiener Neustadt)

オーストリア北東部、ニーダーエスターライヒ州都市。首都ウィーンの南約40キロメートルに位置する。12世紀末にバーベンベルク家によりハンガリーに対する防衛拠点が置かれ、19世紀に工業都市となった。第二次大戦で大きな被害を受けたが、その後、再建。神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世生地

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ウィーナーノイシュタット
Wiener Neustadt

オーストリア北東部,ニーダーエスターライヒ州の都市。ウィーンの南約 40kmのフィシャ川沿いに位置する。 1194年,ハンガリーに対する防衛拠点として,バーベンベルク公により建設された。 1277年都市権を獲得。ウィーンとベネチアを結ぶ通商路の商業都市として栄え,神聖ローマ皇帝フリードリヒ3世の居地となった 15世紀に最盛期を迎えたが,17世紀にオスマン帝国のヨーロッパ進出により衰退。歴史的建造物としては,博物館となっている塔,大聖堂,城館,ドミニコ聖堂など 13世紀のものが多い。 19世紀の鉄道開通後に重工業化が進み,第2次世界大戦前は機関車,航空機,兵器などの製造が盛んに行われた。大戦後,工業は戦前の水準に戻らず,ウィーンの近郊都市として住宅地機能が強まった。身体障害者のための各種の学校がある。人口3万 5268 (1991) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ウィーナー・ノイシュタット
うぃーなーのいしゅたっと
Wiener Neustadt

オーストリア東部、ニーダーエスターライヒ州の都市。人口3万7627(2001)。12世紀末にハンガリーとの国境要塞(ようさい)都市として成立し、18世紀以降は繊維工業、さらに19世紀なかばからは重工業(車両、航空機)の中心地として栄えた。第二次世界大戦中に町の58%が爆撃で被災したが、再建されている。神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世が生まれた古城があり、1752年から軍事学校となっている。

[前島郁雄]

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