シュトゥルーヴェの三角点アーチ観測地点群(読み)シュトゥルーヴェのさんかくてんアーチかんそくちてんぐん

世界遺産詳解 の解説

シュトゥルーヴェのさんかくてんアーチかんそくちてんぐん【シュトゥルーヴェの三角点アーチ観測地点群】

2005年に登録された世界遺産(文化遺産)。ドイツ出身のロシアの天文学者フリードリッヒ・ゲオルグ・ヴィルヘルム・フォン・シュトゥルーヴェが中心となって、1816年から1855年にかけて設置した三角測量地点群で、ノルウェースウェーデンフィンランドエストニアラトビアリトアニアベラルーシモルドバ、ロシア、ウクライナの10ヵ国にまたがって合計265の観測地点が設置されている。地球の大きさ、形などを正確に測る上で多大な貢献を果たしたことから、この10ヵ国の三角点アーチ観測地点すべてが一括して世界遺産として登録された。またシュトゥルーヴェは40年の歳月をかけてノルウェーのハンメルフェスト岬から黒海のイズマイルまでの10ヵ国、2820kmにわたって三角測量調査地点(測地弧)を設定し、子午線の測量に成功。この観測地点群は、地球科学の発展史上重要な意義を持つものと評価された。◇英名はStruve Geodetic Arc

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android