[生]1884.5.23. モッタディリベンツァ [没]1965.3.13. ローマ イタリアの社会学者,統計学者。ボローニャ大学卒業後,カリアリ大学,パドバ大学を経て 1925年ローマ大学教授。イタリア社会学会会長,統計学会会長,国際社会学協会会長を歴任。イタリア社会学の一つの伝統的命題ともいえる民族の興亡を,階級の周流の問題としてとらえ,人口学的要因を重視した。ジニによれば,一民族における発展の消長の曲線は,諸階級間の「人口学的新陳代謝」Ricambio demograficoの種々の段階と関連し,それは放物線を描きつつ衰退に向かうという。主著『新有機体説』Il neoorganicismo(1927),『国家の誕生,発展,死』Nascita, evoluzione e morte delle nazioni(1930)など。(→ジニ係数)