スタンプ販売(読み)スタンプはんばい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スタンプ販売」の意味・わかりやすい解説

スタンプ販売
スタンプはんばい

小売商業活動における販売促進ないし対顧客サービスとして行われる商法一種。一定額の買上げに対して切手あるいはスタンプをそれに見合った量だけその都度提供し,台紙などに記録,貼付されたこのスタンプ,切手の量が一定の水準に達した場合に好みの景品と交換する仕組みである。もともとアメリカで普及発達した販売促進方法であり,スタンプ専門企業もアメリカで発生しているが,日本企業との提携も進んでいる。このような対顧客販売促進ないし,サービスとして行われるスタンプ販売に対して,やや性質の異なるものとしてインセンティブ・スタンプと呼ばれるものもある。これは,直接に顧客を対象とするのではなく,問屋やメーカー,商社などが,小売商あるいはセールスマンの売上げ成績を高めるために,それぞれの販売実績に応じてスタンプや切手を提供するもので,流通機構内部の意欲向上を主眼としている点で性質が異なっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android