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ストランド ストランド Strand, Paul

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ストランド
ストランド
Strand, Paul

[生]1890.10.16. ニューヨーク
[没]1976.3.31. オルジュバル
アメリカの写真家。 14歳でエシカル・カルチュア・カレッジに入り,そのときの若い教師 L.W.ハインによって写真に関心をもち,のち A.スティーグリッツに紹介された。 1916年最初の個展を開き,名作『盲目の女』を出品。

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ストランド
ストランド
strand

芯綱あるいは芯線を中心として,その周囲に数本または数十本の素線をより合せたもの。これをさらに数本より合せたものがロープである。ロープの構成単位となるものであるから,子綱または子縄ともいう。

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百科事典マイペディアの解説

ストランド

米国の写真家,映画作家。ニューヨーク生れ。高校在学中にルイスハインに写真を学ぶ。スティーグリッツの〈フォト・セセッション写真分離派)〉運動に傾倒。1917年スティーグリッツが編集する《カメラワーク》誌の最終号に作品が特集される。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

ストランド【strand】

(ロープや鋼索の)子縄。より糸。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ストランド
すとらんど
Paul Strand
(1890―1976)

アメリカの写真家。ニューヨーク生まれ。1904年、14歳でニューヨークのエシカル・カルチャー・スクールに入学し、写真家ルイス・ハインやアルフレッド・スティーグリッツに影響を受け、写真家を目指す。そして後に彼は、ウォーカー・エバンズと並んで、スティーグリッツを創始者とするアメリカンモダニズム写真の確立に寄与した功労者となった。60年という長きにわたる写真活動は、一貫して写真というメディアの独自な表現と「良きアメリカ」への信望に捧げられた。
 ストランドの生涯を通して制作された数々の作品のなかでも、特に初期の作品は最も抽象的で構成上の冒険に富んでいる。ピカソやブラック、レジェ、マチスなどが実践したキュビスムの実験を、現実世界を直接に切り取り構成する写真というメディアの特徴を生かして実践したのである。そしてストランドを囲む現実世界とは、急速に近代都市へと姿を変えていくメトロポリス、摩天楼のそびえ立つニューヨークであった。ストランドのフォルマリズムは都市から、車や椅子、器や果物などの日常生活に身近な静物のクローズ・アップへ、そして人間へと向かう。その極みは、1916年に撮影された「ホワイト・フェンス」と「盲目の女」である。
 その後、18年ストランドは兵役につく。配属されたミネソタ州にあるマヨ・クリニックとフォート・スネリングの陸軍病院でのX線技術士としての経験が、除隊後の生活の糧を得るのに役立つこととなった。第二次世界大戦までの22年間、経済的に彼の生活を支えたのは写真ではなくX線技術士の経験をいかした映画である。1920年には画家のチャールズ・シーラーと変わりゆくニューヨークを記録した短編映画「Manhatta」(題名はウォルト・ホイットマンの詩にちなんだもの)をニューヨークのキャピトル劇場で上映している。29年の夏に訪れたカナダのケベック州南東部のガスペー半島と、続く30~32年に夏を過ごしたニュー・メキシコで撮影された作品は、その後の彼の写真の主なテーマである「自然と人間の造形物」を浮き彫りにしながら、時代に左右されないその土地の本質、人間の本質を探究する作品となっている。
 1940年代の前半からストランドはニュー・イングランドの小さな村の撮影を開始している。50年に写真集『ニュー・イングランドの時間』Time in New Englandを出版した。同書は、初期の作品からメキシコの写真や映画、そして映画「ネイティブ・ランド」Native Land(1942)へと続いた彼の活動の集大成であり、その後の作品の方向性を決定づけるものとなった。
 マッカーシズムの猛威が吹き荒れるなか、昔の映画仲間が危険分子として摘発されるに及んで、50年ストランドはアメリカを離れ、三度目の妻を伴いヨーロッパへと向かった。ヨーロッパに移ったストランドは精力的に作品を制作する。フランスの小さな村を撮影した『フランスの横顔』La France de Profil(共著。1952)、イタリア、ピエモンテ州ルザラ村を題材にした『土地』Un Paese(1955)、スコットランド西方のアウター・ヘブリディーズ諸島の生活を描く『Tir a'Mhurain』(1954)、『エジプトに生きる』Living Egypt(1959)のほか、モロッコ、ガーナ、ルーマニアなどを撮影している。それらは、急速な都市化、産業化の波に置き忘れられた小さな村と、昔ながらの自然に囲まれてつつましく暮らす人々、政治的な激変に見舞われてもたくましく生きる人々や土地の肖像である。それはまさに、現代と過去を一点の写真に描写する試みであり、刻一刻と変わりゆく日々のなかにより普遍的なものを描きだそうとした作品であった。
 晩年のストランドは耳の衰えと白内障、癌に冒されながらも、自身も写真家であった妻の助力を得て、死の直前まで旺盛な制作欲をみせた。病魔によって長旅ができなくなると家の回りの自然や風景に題材を見いだし、『戸口にて』On My Doorstep(1994)という美しい作品に仕上げている。また反骨精神も健在で、1965年にはアメリカのインドシナ政策に抗議し、招待されたホワイトハウスの昼食会を断っている。76年、死去。86歳であった。[笠原美智子]
『Calvin Tomkins, Paul Strand Paul Strand; Sixty Years of Photographs (1976, Aperture, New York) ▽Sarah Greenough, Paul Strand An American Vision (1990, National Gallery of Art, Washington in Association with Aperture Foundation, New York) ▽Claude Roy, Paul Strand La France de Profil (2001, Farrar Straus & Giroux, New York) ▽ポール・ヒル、トマス・クーパー著、日高敏・松本淳訳『写真術――21人の巨匠』(1988・晶文社)』

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