セビヨ(英語表記)Paul Sebillot

改訂新版 世界大百科事典 「セビヨ」の意味・わかりやすい解説

セビヨ
Paul Sebillot
生没年:1846-1918

フランス画家民俗学者。フランス北西部ノルマンディーとブルターニュの間のマティニョンに生まれ育ち,フェヤン・ペランについて画家となり海洋風景を得意とした。1870年から出品し,77年作の《トリユー河口の岩礁》はカンペールの美術館に今も展示されている。35~36歳ごろからブルターニュの漁村民話採集を始め,《オートブルターニュ地方の民話》2巻(1880-83)を刊行,《民間伝承雑誌》の有力メンバーとなった。《民間伝承におけるガルガンチュア》(1883),《手職の伝説と伝奇》(1894),《漁民フォークロア》(1901)等多くの著書がある。
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百科事典マイペディア 「セビヨ」の意味・わかりやすい解説

セビヨ

フランスの民俗学者。初めパリで公証人となったが,のち画家となり,画題を求めて各地を旅行するうちに民間伝承に興味をもち民俗学に入った。《民間伝承雑誌》を編集。著書に《フランス民俗学》《民俗学》など。

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