セリム3世(読み)セリムさんせい(英語表記)Selim III

山川 世界史小辞典 改訂新版 「セリム3世」の解説

セリム3世(セリムさんせい)
Selim Ⅲ

1761~1808(在位1789~1807)

オスマン帝国の第28代スルタンロシア‐トルコ戦争敗北契機に,本格的な国政改革に着手した。西欧式の新軍団(ニザーム・ジェディード)の設立をはじめ,軍事力の強化重点を置いた。初めて西欧諸国に常駐大使を派遣するなど西欧モデルを積極的に取り入れたが,守旧派反発を招き退位を余儀なくされた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セリム3世」の意味・わかりやすい解説

セリム3世
セリムさんせい
Selim III

[生]1761.12.24. イスタンブール
[没]1808.7.29. イスタンブール
オスマン帝国第 28代スルタン (在位 1789~1807) 。ナポレオンエジプト遠征をはじめとするヨーロッパ列強の進出に直面して,軍事改革 (新軍団の設置) を中心とした一連の西欧化政策を行なったが,地方封建領主,イェニチェリ軍団,保守派官僚の反対にあって退位。のち,殺害された。

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367日誕生日大事典 「セリム3世」の解説

セリム3世

生年月日:1761年12月24日
オスマン・トルコ帝国第28代のスルタン(在位1789〜1807)
1808年没

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