ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セントキッツ・ネビス」の意味・わかりやすい解説
セントキッツ・ネビス
Saint Kitts and Nevis
面積 263km2。
人口 4万8100(2021推計)。
首都 バステール。
西インド諸島東部,小アンティル諸島北部,リーワード諸島にある島国。旧称セントクリストファー・ネビス。北のセントキッツ (旧称セントクリストファー) 島 (面積 168km2) と南のネビス島からなる。両島とも火山島で,最高点はセントキッツ島の 1156m。熱帯に位置するが,北東貿易風の影響で快適な気候に恵まれ,土壌も肥沃。 1623年イギリス人が植民,次いでフランスも入植し,領有をめぐり紛争が続いたが,1783年イギリス領。 1967年北方のアンギラ島とともに,イギリス領セントクリストファー=ネビス=アンギラ (アンギラは 1980年離脱) として西インド諸島連合州に加盟。 1983年9月 19日独立してイギリス連邦の構成国となった。 1988年現国名に変更。住民は奴隷として連れてこられたアフリカ系黒人が大部分。公用語は英語。主産業はサトウキビ,海島綿,果樹,ココヤシなどの栽培で,牧畜も行なわれる。工業は製糖業が中心で,建築資材,エレクトロニクス,衣料などの工業もある。観光業も重要で,年間 10万人近い観光客が訪れる。
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