セントローレンス水路(読み)セントローレンススイロ

デジタル大辞泉 「セントローレンス水路」の意味・読み・例文・類語

セントローレンス‐すいろ【セントローレンス水路】

Saint Lawrence Seawayカナダモントリオールオンタリオ湖を結ぶ運河セントローレンス川と並行する約340キロメートル、高低差75メートルの区間を指し、合計七つの閘門こうもんをもつ三つの運河からなる。1959年に開通広義には、セントローレンス川の河口からスペリオル湖西端の都市ダルースまでの全長約3800キロメートルの区間をさす。外洋貨物船が五大湖に直接航行できるが、冬季に結氷するという難点がある。セントローレンス海路

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セントローレンス水路」の意味・わかりやすい解説

セントローレンス水路
セントローレンスすいろ
Saint Lawrence Seaway

カナダとアメリカ合衆国との国境を流れる運河。セントローレンス川の流路を改良し,外洋船が五大湖へ直接航行できるようにしたものである。狭義には河口からオンタリオ湖まで,あるいはモントリオールからオンタリオ湖岸のキングストンまで (約 300km) をさすが,広義には河口からスペリオル湖西端のダルースまでをいい,全長 3769km。アメリカおよびカナダの両国が資金を分担し,1959年狭義のセントローレンス水路を完成。現在この水路を通って 8000~9000tの積荷の外洋貨物船が五大湖へ直接航行でき,約2万 5000tまで運べる鉱石・穀物ばら積み船 (レーカー) が航行し,その経済効果は大きい。しかし冬季結氷のため,4月中旬から 11月初旬までの約 250日間しか利用できないのが難点である。

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