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五大湖 ごだいこ Great Lakes

翻訳|Great Lakes

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

五大湖
ごだいこ
Great Lakes

アメリカ合衆国北東部にある世界最大の淡水湖群。西からスペリオル湖ミシガン湖ヒューロン湖エリー湖オンタリオ湖が並ぶ。これらは,アメリカ合衆国カナダの国境をなす。総面積約 24万4106km2スペリオル湖西端からオンタリオ湖東端までの直線距離は,1870km。

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デジタル大辞泉の解説

ご‐だいこ【五大湖】

米国とカナダとの国境に連なる五つの大湖。西からスペリオルミシガンヒューロンエリーオンタリオで、氷食作用により形成、運河によって連絡される。セントローレンスの水路の完成により大西洋結ばれる。湖岸は大工業地帯。

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百科事典マイペディアの解説

五大湖【ごだいこ】

北米中東部にある氷河作用によってつくられた五つの湖の総称で,Great Lakesという。西からスペリオル湖,ミシガン湖,ヒューロン湖,エリー湖,オンタリオ湖の順に標高が低くなる。
→関連項目エリー運河シカゴセント・ローレンス水系

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とっさの日本語便利帳の解説

五大湖

米国とカナダの国境に位置する湖。▽スペリオル湖、ミシガン湖、ヒューロン湖、エリー湖、オンタリオ湖

出典|(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」
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世界大百科事典 第2版の解説

ごだいこ【五大湖 Great Lakes】

アメリカ大陸中東部,アメリカとカナダの国境にある巨大な淡水湖群。セントローレンス川上・中流部に位置し,上流からスペリオル湖ミシガン湖ヒューロン湖エリー湖オンタリオ湖が並び,総面積24万5300km2,日本の本州より広い(図)。カナダ楯状地の外縁部にできた湖群で,洪積世の氷河作用によって湖の形がつくられた。ミシガン,ヒューロン両湖は一つの湖であるが,マッキノー水道の幅が狭いので通常は別の湖としている。

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大辞林 第三版の解説

ごだいこ【五大湖】

アメリカ合衆国とカナダとの国境に連なる五つの湖。西からスペリオル・ミシガン・ヒューロン・エリー・オンタリオ。更新世に氷河の浸食作用によってできた。運河と川によって大西洋に通じ、湖岸には多くの工業都市が発達。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

五大湖
ごだいこ
Great Lakes

北アメリカ大陸東部の、カナダとアメリカ合衆国との国境付近にある五つの大きな淡水湖。総面積24万5300平方キロメートル。西から東へスペリオル湖(面積8万2360平方キロメートル)、ミシガン湖(5万8020平方キロメートル)、ヒューロン湖(5万9570平方キロメートル)、エリー湖(2万5670平方キロメートル)、オンタリオ湖(1万9680平方キロメートル)の順で並ぶ。[大竹一彦]

自然

地形的にはこれらの湖を中心にした一つの大きな盆地地域であり、セント・ローレンス川水系の上流部を構成する。地学的には、北側のカナダ楯状地(たてじょうち)とその南に広がる内陸平野との境界地域にあたり、古生層のケスタ(緩傾斜面と急斜面、崖(がけ)が交互に現れる地形)からなる。五大湖は氷食によって拡大されたケスタの低地に水がたたえられたもので、現在の形はこの氷食作用の影響を強く受けている。とくに南岸には、大陸氷の一時的な末端であった端堆石(たんたいせき)による舌状をした地形が各所にみられる。この端堆石の地形は、とくにミシガン湖周辺でよく発達している。五大湖地域では古生層はしだいに南に傾き、北にケスタ崖(がい)を向けた4列以上のケスタが認められる。いちばん北側のケスタはオンタリオ湖の北側、カナダ楯状地との境付近、スペリオル湖の南岸付近にみられる。その南を走るナイアガラ・ケスタは地形的にもっとも顕著で、延長も長く、オンタリオ湖の南岸、ジョージア湾(ヒューロン湖の北東部)の南西岸、グリーン湾(ミシガン湖の北西部)の東岸に連なる。このナイアガラ・ケスタと北側のケスタとの間に水をたたえたのがオンタリオ湖、ジョージア湾、グリーン湾である。第三のケスタはエリー湖の北岸付近、ヒューロン湖の北西岸のやや陸地寄りにみられる。また、南端のケスタはエリー湖の南岸付近にみられ、エリー湖はその北側の低地部に水がたたえられたものである。エリー湖とオンタリオ湖とをつなぐナイアガラ川がナイアガラ・ケスタの急崖を横切る所に、世界的に有名なナイアガラ滝がある。
 五大湖沿岸地域の気候は、冬はかなり厳しく、1月の平均気温は、北西端のスペリオル湖付近で零下10~零下13℃、南端のエリー湖付近では零下3~零下5℃程度である。年平均降雪量は、スペリオル湖付近で150~200センチメートル、エリー湖付近で100センチメートル程度みられる。[大竹一彦]

交通と産業

スペリオル湖あるいはミシガン湖から他の3湖とセント・ローレンス川を経て大西洋に出るセント・ローレンス水路は、北アメリカを横断する距離のほとんど半分(全長約3800キロメートル)に達する大きな水路である。セント・ローレンス川中流のモントリオールとスペリオル湖とでは約180メートルの水位差があるが、1954年より5年をかけて行われたカナダとアメリカ合衆国との共同事業により、セント・ローレンス川に7、オンタリオ湖とエリー湖間のウェランド・シップ運河に8、ヒューロン湖とスペリオル湖間に1、計16の閘門(こうもん)をもつ新しいセント・ローレンス水路が完成。これにより、長さ223メートル、喫水7.9メートル(1974年以前は7.6メートル)、2万7000トン(外航船では8000~9000トン)の船が航行できるようになった。このため、大陸の内部にありながら水上交通が非常に便利となり、貨物量は約5300万トン(1971)とそれまでの約5倍に達している。この水路は、アメリカ合衆国とカナダのプレーリー地域・北部地域からの穀物、木材、鉱産物などの輸送の大動脈となってきたし、この水路を基盤に、アメリカ合衆国のシカゴ、デトロイト、カナダのトロントなどの大商工業都市を中心とする大工業地域が発達した。
 ミシガン湖南西岸からエリー湖南岸にかけては、メサビをはじめとするスペリオル鉄山とアパラチア、オハイオ、インディアナの炭田に挟まれ、五大湖の水運を生かして製鉄、機械を中心とするシカゴ、デトロイト、クリーブランド、バッファローなど多くの重工業都市が成立した。モントリオールからオンタリオ湖岸のトロント、ハミルトン付近もカナダ最大の工業地域で、機械、製鉄などの工業が安い電力を利用して行われている。ヒューロン湖とエリー湖、オンタリオ湖に挟まれるオンタリオ南部地域および五大湖南岸地域は、大酪農地域でもある。沿岸一帯、とくにミシガン湖、エリー湖、オンタリオ湖岸はレクリエーション地域としての発達が目覚ましく、別荘地や郊外住宅地が各地にみられる。カナダ側のエリー湖北岸には、ポイント・ピーリー国立公園、ヒューロン湖東部にジョージア湾国立公園、アメリカ側のスペリオル湖北岸にはアイル・ロイヤル国立公園があり、ミシガン湖東岸には端堆石列をもとにした世界最大の湖岸砂丘が広がる。湖水は最近の沿岸地域の工業、レクリエーション、水運などの開発により、スペリオル湖西端部、ミシガン湖南部、エリー湖、オンタリオ湖で水質汚濁が進み、水質保全が問題となっている。[大竹一彦]

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