スウェーデンの神学者、宗教学者。1901年以来ウプサラ大学で教え、1912~1914年はドイツのライプツィヒ大学に新設された宗教史講座の教授を兼ねた。「聖」観念の重要性を強調し、高等宗教の2類型を分けたこと、ならびに「神」信仰をマナ、アニミズム、起因者信仰の3要素の複合として解明したことが、学問上のおもな業績とみなされる。他方、1914年ウプサラの教会監督となり、全世界の教会が一致して包括的な救いの実現を目ざすエキュメニカル運動に尽力するなど、実践家としても大きな貢献をして、1930年にノーベル平和賞を受けた。
[田丸徳善 2018年1月19日]
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