ソーラーポンド(英語表記)solar pond

デジタル大辞泉 「ソーラーポンド」の意味・読み・例文・類語

ソーラー‐ポンド(solar pond)

太陽エネルギーにより発電給湯する仕組みの池。ハンガリーのネドブ湖で自然発生した塩水池からその仕組みが発見された。池の濃度を上から下へ高くし、太陽熱で温められた池の上層が冷えても下層比重が高いために上昇せず保温されるもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソーラーポンド」の意味・わかりやすい解説

ソーラーポンド
solar pond

塩水濃度の差を利用して太陽熱を蓄える池。すでに実用段階にあり,イスラエルでは 6400m2のソーラーポンドで 150kWの発電を行なっている。アメリカではマイアミスバーグで 2000m2のソーラーポンドが暖房温水プールに熱を供給。日本では網走市に 1600m2規模のものが作られている。池の底部に高濃度の塩水層を,その上部に塩分濃度が小さい層をつくり,池の底部に黒色シートを張って太陽熱を吸収させる。下方の塩水が重いため,温度が上がっても対流が生じないので,池の底部に熱が蓄えられる。低品位の熱であるが,底部の塩水を低流速で外部へ取り出して熱交換器を通し,暖房,給湯,発電などに利用できる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android