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タイプフェースの法的保護 タイプフェースのほうてきほご

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タイプフェースの法的保護
タイプフェースのほうてきほご

タイプフェース (type face) とは,もともと印刷用の書体すなわち活版や写植などの印刷技法を用いて文章を組むための手段として使用される文字や記号など一組のデザインをいうが,現在の法的観点からはワードプロセッサなど電子処理関連機器に用いられるデジタルフォント (文字フォント) を含めるほうが適当である。看板用の文字やロゴタイプなどは含まない。たとえば「仮名,漢字,欧文文字,記号などのセット」を開発する場合,多くの労力と資金を要し,そのため,他人がこれを自由に利用すると開発のコストを回収することが困難になるので,開発者またはその承継人に,他人が自由に利用することを禁ずる権利を与えることが提唱されている。 1973年6月にはタイプフェースの保護と国際寄託に関するウィーン協定が締結され,フランス,ドイツなどの批准が得られたが,まだ発効にいたっていない。しかしドイツではそのために国内法を整備し,イギリスでも 1988年の著作権・意匠・特許法 (CDPA) でタイプフェースに関する規定を設けた。日本の判例では,著作権意匠権不正競争防止法のいずれによる保護も肯定されていない。

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